コラム
2020 12.16
【薬剤師コラム】抗ヒスタミン剤変更で家族全員かかりつけ!?
こんにちは、日生薬局です。
今回から連載企画として、日生薬局で働く薬剤師たちのファインプレー事例をご紹介していきたいと思います。 プライバシー保護のため事例は地名や固有名詞等を一部改変してご紹介させて頂きます。 記念すべき第1回目はかかりつけ薬剤師として治療に介入することにより処方が変更となり、結果ご本人だけでなくご家族全員でかかりつけ薬局として利用して頂けるようになった事例です。
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店舗:東京都北区 日生薬局K店
患者背景:3歳(受診時)女性 熱性けいれんの既往歴あり かかりつけ薬剤師の同意取得済み
事例:
皮膚疾患で皮膚科を受診したところ抗ヒスタミン薬が処方される。熱性けいれんの既往歴がある方が抗ヒスタミン薬を服用するとけいれん発作が誘発される可能性があることから、処方箋通り投薬するべきでないと判断した。処方元のかかりつけ医師に疑義照会、相談の結果けいれん発作の恐れの少ない薬剤に変更を行った。
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この事例には後日談がいくつかあります。
まず医師に対してですが今後の治療に役立てて頂くため、熱性けいれんのガイドラインをクリニックにお持ちしたところ感謝されたそうです。
そして患者様ですがその後再度熱性けいれんを発症することがあったようで、その際に処方された2種類の座薬について使用順と間隔についてご両親から電話で相談がありました。元気になってからは将来薬剤師になる!といってお家でお薬屋さんごっこをして遊んでいるそうです。
この対応の結果、いまでは患者様ご本人だけでなくご両親、お祖父様、お祖母様、叔母様と、今年生まれた妹様の家族全員がかかりつけ薬局として処方箋を持ってきていただけるようになりました。
バレンタインデーにはいつもお世話になっているお礼にとチョコレートを頂いたそうですよ。
第1回目の事例紹介いかがだったでしょうか。
かかりつけ薬剤師として一人の患者様としっかり向き合っているからこそ得られた経験ではないでしょうか。
そしてなにより将来薬剤師になる!と言って頂いていることが私たちとしてはとても嬉しいことです。
自分たちのはたらきでそんなことを思ってもらえる、とてもやりがいを感じますよね。
ご家族全員かかりつけ薬局として利用して頂くことになったので、これまで以上に薬局にかけられた期待は大きくなりますが、それに負けないよう薬剤師としての責務を果たしていってほしいと思います。
それでは第2回目の事例紹介をお楽しみに!